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地方議員の活動

北見市またまた競争性のない入札を看過ごす

2018-06-03
カテゴリ:北見市
 第三回臨時市議会では、契約額が1億5千万円を超える工事契約について、議会の承認を求める議案が4件提案されました。
 日本共産党市議団はこの間北見市が、意味もなく予定価格の事前公表を長年にわたって行ってきたなかで、競争とは言えない業者間の工事振り分けに近い実態が常態化しており、予定価格は早急に事後公表にすることを求めてきました。
 
 今回の4件の契約について、予定価格事前公表で行われた結果、高栄E団地市営住宅(耐火構造4階建て)では、予定価格(5億8106万円)に対して、入札4業者は、予定価格の99.81%、99.80%、99.81%、99.73%(落札)と札を入れました。
 
 これは、競争入札とは言えません。できるだけ落札業者高い価格で契約できるような入札を可能にしています。
 第2回臨時市議会に続いて、質問に立った菊池豪一市議は、この競争性の働かない入札結果の要因は「予定価格の事前公表にある。一日も早く事後公表にすべし」とし、「市自身が事後公表実施を表明してから、すでに二年も経過している。いつから実施するのか」と質しました。
 市は「庁内検討委員会で慎重に検討している」等と、今までと同様な答弁に終始しました。
 
儲からない工事だから100%ぎりぎり入札なのか
 
 入札業者における100%ぎりぎり入札について「この工事がもうからないから」などという見解もある。
 そこで、市の担当者に木造の市営住宅の坪単価を伺うと、約90万円超え、通路も含めると約80万円台となると言っています。
 民間の比較的高いと言われる事業者では60万円~70万円。最高価格で約90万円といいます。
 菊池議員は「市営住宅では、最高級の資材とはなりませんので、坪単価80万円でも十分な利益を確保できることになります。公共事業とは、地域経済への効果や、働く労働者の福利厚生の向上に寄与できるはずなのです。公共事業での高落札は市民にとって損失という結論しかありません。市の態度は残念な結果であり、いつまで辻市長は看過し続けるのでしょうか。」と追及しました。
 
入札業者 第1回入札(円) 入札率 結果
A 579,500,000 99.73% 落札
B 580,000,000 99.81%  
C 579,900,000 99.80%  
D 580,000,000 99.81%  
予定価格 581,060,000 100% 事前公表
 
 
北見民報第1225号
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